音楽にうっとり -rapt in music-

音楽の話題を中心に綴ります。映画やドラマなどの話題も…

Justin Bieberの新作『Changes』を聴きました

まず、今までのジャスティン・ビーバー(Justin Bieber、以下JB)の作品を私がどう捉えているのかについて書きたいと思います。

私は彼のファンではありませんが、アルバムは新作と企画ものを除いて全てCDを持っています。彼のアルバムはクオリティが高く、ハズレがありません。「Baby (feat. Ludacris)」等で余りにもブームになったために世間的に印象が薄いと思われる『Believe』も、クオリティは高かったです。そして前作『Purpose』はSkrillex等が多数の曲のプロダクションで良い仕事をしており、良い曲もあり、クオリティの高さとポップさが両立した、繰り返し聴きたくなる素晴らしいアルバムでした。

ここから、2020年2月14日に発売されたニュー・アルバム『Changes』を聴いての感想です。(CDはまだ購入しておらず、サブスクで聴きました)

「そっちの路線に走ってしまったか」という感じです。

その路線とはThe WeekndやDrakeに代表されるような路線です。断っておきますが、例に出した二人の音楽は好きで全てアルバムを持っています。

JBの新作は全体的に落ち着いたアンビエント風味の作品で、終盤にギターを前面に出した暖かみのある曲が出てくるものの、統一感はあります。

しかし、はっきり言って単調です。同じような雰囲気の曲が続きます。プロダクションは別に悪いとも言い切れませんが、凝っているとも言えません。面白さも刺激も感じられません。バラエティに富んでおらず、良いと思う曲も特にありませんでした。トラップ要素もありますが、それをさほど前面に押し出していないのは好感が持てます。(私はトラップが好きではありませんので)

トレンドに乗るにしても、多少は目新しさのある、バラエティに富んだ、もっとプロダクションの凝った作品を出して欲しかったです。

本当は「こう来たか」という、トレンドを作るような作品を出して欲しかったですが。前作が良すぎました。

酷い作品という訳ではありませんし、個人的にはハードルが下がったので、スルメ的な作品になる可能性もあります。CDは欲しいとは思いませんでしたが、今まで全て買っているので、そのうち安くなれば買うかもしれません。

落ち着いた無難なアルバムなので、リラックスしたい時や寝るときのBGMにはよいかもしれません。